2016年12月8日木曜日

アディダス社、海洋ゴミからスニーカー made ”from” OCEAN PLASTICS POLLUTION

スポーツ製品大手「アディダス」が、海洋ゴミを再利用した靴を販売するそうです。

Adidas has released the new shoes, which is made ”from” OCEAN PLASTICS POLLUTION!

英語サイト
http://www.adidas.co.uk/parley
http://www.businessinsider.com/adidas-shoe-from-plastic-ocean-waste-2016-11

素晴らしいのは、使用済みのプラスチックを単に再利用するのではなく、海洋プラスチックの「ゴミ」に注目した点ではないでしょうか。また、今回の製品の開発や販売を、将来的にはリサイクルプラスチックのみ(バージンプラスチックを使用しない)の製品開発に繋げ、しかもそれを長期目標として掲げていること。

「思いつきの環境保全キャンペーン」ではないのが素敵です。

海洋に投棄されるプラスチックは膨大(年間800万トンと言われています)。意図的ではないものも含め、海洋に漂うプラスチックが生態系に悪影響を与えることは知られるようになってきました。
http://www.sciencemag.org/news/2014/06/trending-how-plastic-changing-world

また、それらのプラスッチックが砕けて粉々になった微細なプラスチック(マイクロプラスチック)も深刻な問題になっています。
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0111913


今回のアディダスの取り組みは、
「人間の存続に関わる人間が作り出した地球規模の課題」
を自社製品で解決する決意のようなものを感じます。

海に囲まれた日本の多くの企業もこのプロジェクトをきっかけに、積極的に海洋プラスチック対策に取り組むことを期待したいです。

今回は限定販売のようですが、年間100万足を生産する計画のようですから、2017年以降には日本の店頭でも買うことができるようになると思います。

220ドルは今のレート換算114円で、25000円位。ゴミの回収や清掃の手間、開発費を考えたら、Reasonable(金額に納得できるという意味)だと思いますので、収入が不安定な絵描きにとって安くはないですが、履き心地が良ければバードウォッチングで使っていきたい商品の一つです。

東京オリンピックもこういう環境問題に取り組む靴を履いている選手しか出てはいけない(経済的に厳しい選手には日本が提供!)くらいにしてもいいかもしれませんよね。

日本語はこちら
https://newspicks.com/news/1887584/body/

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