2016年7月8日金曜日

初ササゴイ Green-backed heron

家の近所でずーっと探していたササゴイを初めて見つけることができました。人に聞けば生息エリアもすぐにわかるのかもしれないですが、地図を見ながらウロウロしたほうが楽しいケースもあります。

私は、ササゴイの、あの “フワフワしたゆっくりのはばたきの割にスイスイと飛翔スピードが速い”のが好きです。気のせいか羽ばたきの度に体が上下する印象があるのは、体が軽くて一回のはばたきのストロークで捉える風が大きいからなのでしょうか。

河原でじっとしていると、川を往復する姿を何度か観察できました。

楽しい時間でした。


Green-backed heron in Saitama (6th July)

Green-backed heron is one of my favorite birds in Japan, because of elegant wing beat the bird has.

携帯電話やネットの普及で、現在は野鳥情報を得るとカーナビゲーションなどに場所を入れてピンポイントで出かける方々がかなり多くなりました。とにかく見る、あるいは何はともあれ撮影することに目的があるときは、それは有効な手段ですが、なんというか、それ以上の喜びは得にくいものです。

私がこれまで続けてきたバードウォッチングは、かなり非効率的なものであり、Watchingよりも “Searching” がほとんどです。しかし、これがこれまで私が長年バードウォッチングを続けてこられた理由のようにも思います。

もちろん私にも鳥を見始めて間もない頃があり、鳥がいる場所を教えていただくことがほとんどの時期もありました。

しかし「鳥が好きな環境」というものは、その鳥がいるその場にボンと行くだけではしっかりとは見えてこないことが多いです。いない場所、いそうな場所、目的以外の鳥がいる場所などを経て、ようやくその鳥に出会えそうな条件が見えてきます。そうしているうちに目的の鳥に会えると、すべての観察経験が「つながり」をもちます。

このように、すべての経験が一本の道になるその瞬間がたまらなく楽しいと思えることが、探鳥プロセスを面倒とは感じないバードウォッチャーにしてくれたように感じています。

地図を見たり、現場の周辺環境を確認しながら歩き回ることで、かなりのハズレを繰り返していくけれど結果として “経験値” は少しずつ上がっていて、一人の観察のときであっても発見の機会を逃さないバードウォッチャーになっていること。これが私の理想です。

小学生のとき、初めて参加した探鳥会で幹事だった故・浜口哲一先生が
「鳥は鳥だけで生きているのではなく、周りの環境と深いつながりをもって生きているんだよ」
と話してくださったこと。

中学生のときに出会った若いカップルの英国人バードウォッチャーが
「身近な鳥が自分の会いたい鳥のすべてのヒントをくれているんだよ」
と教えてくれたこと。

このほかにも、野鳥観察の極意を惜しみなく伝えてくださった多くの方々がいて、そのお一人お一人に心からの感謝です。

「見るだけではない野鳥観察の楽しさ」を教えてくださった方々への恩返しを念頭に、これからの活動を構築していきたいと思います。

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