2016年4月26日火曜日

標識ムナグロを確認 Golden Time

茨城県霞ヶ浦周辺の水田で2016年4月24日、フラッグ標識されたムナグロを観察・撮影したので、確認できた内容を研究機関に送付したところ、2016年2月にオーストラリアで標識された個体と判明いたしました。


オーストラリアで標識されたムナグロが、日本で春に確認されたのは初めての記録になるそうです。GoogleMapで調べたところ、ざっと11,000km。ものすごい距離を旅してきたものです。しかも、これはまだ途中…。ロマンを感じます。

最近はネオ一眼を持ち歩くことが増えたので、まともな写真ではありませんが、小型でもいいのでひとまずカメラを持っている重要性は感じました。

この個体がいた群れは夕方にオオタカの襲来を受け、戻ってくることはありませんでしたが、もし再びこの個体が日本のどこかで確認できれば、日本での滞在日数などで新たな情報が蓄積され、ムナグロの渡りの解明に日本が大きく貢献できます。

標識のついたシギチドリ類を見つけたときの必要な確認項目などはこちら

皆さんがムナグロを観察したときに、標識された個体がいないか、ぜひ足に注目し、標識を観察できた場合は以下へぜひご連絡ください。

※(山階鳥類研究所のHPより 一部変更)
<宛て先>連絡先:茂田良光
〒270-1145 千葉県我孫子市高野山115
山階鳥類研究所 保全研究室(鳥類標識センター)
Tel : 04-7182-1107/Fax : 04-7182-4342
E-mail : shigeta (アットマーク) yamashina.or.jp
※ メール送付時には(アットマーク)を@に変えて送付ください)

野鳥に標識装着することには賛否の意見があるのは承知しているのですが、ただ眺めているだけでは野鳥の減少を食い止めることはできないほどに状況が悪化していることを鑑みると、申し訳ないけれどいくつかの個体には協力をしてもらってデータを提供してもらうことが大切だと私は考えてます。

彼らに負担をしてもらっているぶん、バードウォッチャーや野鳥カメラマンは、そのような個体を見つけたり撮影できたときは、記録を研究機関に送付するのは、環境保全が急務となっている現在では “義務” ではないでしょうか。

「足環がついているけれど、あれは何だろうね〜」で、絶対に終らせないでいただきたいと思います。

記録送付ではお手数おかけしますが、野鳥生態解明に皆さまのご協力をぜひお願い致します。

I watched a banded pacific golden plover on the 24th April 2016, in Ibaraki. The bird came from Brisbane, Australia, banded on the 28th February 2016. It was the first record of pacific golden plover from Australia to Japan in spring !

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