2015年11月17日火曜日

龍ヶ崎バードウォッチングクラブ Bird Atlas

 お世話になっている茨城県の龍ケ崎バードウォッチングクラブから、「龍ヶ崎市の野鳥をしらべる」という、生息記録レポートが発刊されました(税込1500円配布)。2005年から2014年までの10年分、地域をメッシュで分けて調査をしています。

龍ケ崎バードウォッチングクラブについて
http://rbwc.jp/

 興味深い記録が非常に多く、例えばここ10年で急に撮影対象として人気になったアリスイは回帰直線では減少傾向で、撮影されるようになって彼方此方にいて数は多いような印象でしたがそうではないようです。また、シギ類の減少が指摘されるようになって久しいですが、龍ケ崎市では増加傾向のグラフになっている種類が5つもあるのは新鮮でした。

 近年、コサギの減少がさまざまな地域で言われ始めていますが、龍ケ崎市ではアオサギ以外は回帰直線での傾きはすべて減少となっているのも、私には意外なものでした。

 回帰直線で表すと、この10年で劇的に減少をしているのは、カッコウ、ヨシゴイ、アマサギ、タマシギなどです。どういう環境変化があり、何が起きているのかなど、このデータを元に地元のみならず、龍ケ崎市を訪問するバードウォッチャーたちからこのバードウォッチングクラブへの協力などが進むことを願って止みません。

地域の鳥たちを見つめる人たちの活躍は、きっとこれからも続くことでしょう。あちこち飛び回るバードウォッチングもいいですが、自分の身近なフィールドをしっかり見つめている龍ヶ崎バードウォッチングクラブのような活動のほうが、地域の生きものへの愛を感じます。

私も自分のすむ地域で野鳥センサス(公園、河川沿い、里山)をして、さまざまな傾向を捉えられているので、こういう活動の重要性を感じています。

陰ながらではありますが、応援していきたいと思います。

The Ryugasaki Bird Watching Club published a decade bird atlas in Ryugasaki city, Ibaraki. It is very interesting bird report in this local patch.

19日追記:
今日お会いしたN氏によると、場合によっては回帰直線は扱い方に注意も必要との説明をいただきました。数学苦手な人間にはこういうお話をいただけることは、いろいろ勉強になります。ありがとうございました。

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