2015年8月8日土曜日

暑さを避けて Spotted Nutcracker

8月7日、標高2000m以上の北八ヶ岳へ。道中で、ホシガラスに会いました。

同行N氏はホシガラスは初めて観るとのことで、大満足の様子。カラスの仲間で大学の卒論を書いた経験から、やはりこのグループの鳥には会えるのは嬉しいとのこと。鳥に関わる仕事をしているので観察中にもいろいろ作業をしていたのですが、本人には貴重なひとときにもなったようです。

Spotted Nutcracker


下山途中、少し平坦になった場所のカラマツ林で、アカハラが群れでさえずりあっていました。1本のカラマツに2-3羽のアカハラが止まり、キョロンキョロンといい声でさえずっているのです。しかも、それがそのエリアでいくつも観察され、全体では7-10羽くらいいるようでした。

Brown-headed thrush

この時期に、群れでさえずりあうというのは、一体どういう理由が考えられるのでしょうか。例えば、渡り前に群れになるための行動だったりするのでしょうか?

初めての経験でした。フィールドには不思議がいっぱいです。

海鳥勉強会

少し前になりますが、城ヶ島海鳥観察グループの海鳥勉強会へ行ってきました。識別のポイントを写真でたくさん解説をしてくださったので、とてもわかりやすかったです。

そのなかでも印象的だったのが、写真の使い方。

ただ撮影された中には、識別に役立つポイントが写っていないこともあり、さらにはそれが誤った識別につながることが多いとのこと。それを防ぐために、自分の見ている鳥が何であるか、ということを知った上で撮ることが重要なのだそうです。

つまり、写真から得られる情報と観察から得られる情報では、観察のほうから得た情報の方が識別には役立つということ。

「とりあえず撮っとけ」が多い風潮の中、目的意識を持ってカメラのシャッターを押すのが海鳥を楽しむキーポイントであるのは、非常に興味深いと思いました。

まずは観察し、飛び方や体形、はばたきのストロークなどを確認し、識別ができてから撮影することの重要性に若い世代は気づいています。

海鳥に限らず、どの撮影でも役立つ感覚だと考えています。

鳥の識別に「まずは観察が大事」ということを実践している若い世代の感性。これからの風を感じました。