2015年5月8日金曜日

2015年春の飛島 Spring Migration in Tobishima 2015

ゴールデンウィークに山形県飛島へ行ってきました。Aさん夫妻にお誘いをいただいたことで去年行った男鹿半島との違いを見られるよい機会と思い、行くことにしました。

島に入ったのは5/1、離島は5/5。

5/1朝発の羽田発庄内行飛行機に乗れば出航に間に合うのですが、そのためには私の自宅からは羽田に一泊の必要でした。羽田で一泊するくらいなら酒田でもBWを楽しみたいと、4月30日に飛行機に乗りました。

到着して市内の緑地を何カ所か廻りました。こずえでコムクドリが群れでいたり、ホオアカが田んぼの畦で一生懸命採餌していたりする姿、ヒバリやノスリを観察して、とても有意義に過ごしました。時間を節約しようと乗ったタクシーの運転手さんが以前バードウォッチャーを乗せたことがあったようで、私が野鳥観察に来たことを伝えるといくつかポイントを教えてくださったのはうれしいことでした。夕方になり、いろいろ歩いた最後に着いた土門拳記念館前の池では、久しぶりにダイサギ夏羽の目と嘴間のグリーンをじっくり観察できました。この日だけでも15km歩いていたのでヘトヘトでしたが、そのぶんぐっすり眠ることができました。

5/1日朝の観察では、オオルリ、キビタキ、センダイムシクイ、エゾムシクイ、ウグイスがよく見られ、時折サンショウクイやイカルがそれに彩りを添えてくれました。

入島した5月1日は鳥影はあまり多くなかったのですが、5月2日からはオオルリやキビタキ、センダイムシクイ、エゾムシクイが増えていきました。しかし、期待したホオジロ類はほとんどがアオジとホオジロで、5/2早朝にノジコやホオアカが1羽づつ。その他は滞在中に何度かミヤマホオジロやカシラダカが見られた程度。最終日にはクロジが群れで見られたほかに離島的なホオジロ類は、私には見つけられませんでした。

今回の滞在で私が一番驚いたのはカラスバトが飛島には思っていた以上に多いこと。止まっている姿は一度きりでしたが、飛んでいる姿は複数回見ることができ、体の大きさや首筋の独特な色合いを一瞬だけでも目に焼き付けられたのは感激でした(ほぼ同期間に三宅島に行っていたYCさんは声のみだったとのこと)。何度も飛島へ来ている方も「今年はカラスバトの姿や声が多い」とのことでしたので、ちょっとずつ増えているのかもしれません。

そのほか、コノハズクやアオバズクなどのフクロウ類の声が明るい時間に聞かれたことは私にとって素敵な時間。

実は春の日本海側の小離島での渡り鳥観察は敬遠をしていました。私が中学生のときに舳倉島へ行った際、野鳥カメラマンたちが海を渡ってヘトヘトになっている鳥たちを追い回して撮影している光景を見て胸が痛んだからです。今回も飛島でたくさんのカメラマンに会いましたが、彼らの多くが首から双眼鏡をかけていましたし、望遠鏡でちゃんと観察している人たちが多くいたことが、私にとってうれしい風景でした。

月並の話題とは言え、鳥の情報が伝わるのが本当に早い時代になりました。今回私たちのグループがトラツグミの声を聞いて道の上で採餌しているのを見つけて出現状況を口頭で出会った方々に伝えた30分後には、そこはもうたくさんの人が集まっていたのです。

30年前は、3日以内の情報ならばまだいるはずと思える情報で、1週間前でもひとまず行ってみよう!という判断で出かける計画を練っていたのを思い出すと、まったく状況が違うことを実感。それとともに、改めて鳥の情報の扱いには気をつけなければと思った瞬間でした。

出現鳥類は以下の通り(酒田市内、航路含む)
キジ、マガモ、カルガモ、ヒドリガモ、コガモ、ウミアイサ、オオミズナギドリ、アカエリカイツブリ、カンムリカイツブリ、アオサギ、ダイサギ、カワウ、ウミウ、ヒメウ、チョウゲンボウ、ハヤブサ、ミサゴ、トビ、ツミ、サシバ、ノスリ、コチドリ、クサシギ、オオセグロカモメ、ユリカモメ、ウミネコ、コアジサシ、ウミスズメ、ウトウ、カラスバト、キジバト、ツツドリ、コノハズク、アオバズク、アマツバメ、ブッポウソウ、アカゲラ、サンショウクイ、モズ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒレンジャク、シジュウカラ、ヒガラ、ヤマガラ、ツバメ、ヒヨドリ、ヤブサメ、ウグイス、オオヨシキリ、センダイムシクイ、エゾムシクイ、メジロ、ムクドリ、コムクドリ、マミジロ、トラツグミ、クロツグミ、マミチャジナイ、シロハラ、アカハラ、ツグミ、コマドリ、ノゴマ、コルリ、ルリビタキ、ノビタキ、イソヒヨドリ、コサメビタキ、キビタキ、ムギマキ、オオルリ、スズメ、ハクセキレイ、キセキレイ、ヒバリ、ビンズイ、アトリ、カワラヒワ、マヒワ、ウソ、ベニマシコ、シメ、イカル、ホオジロ、ホオアカ、カシラダカ、ミヤマホオジロ、アオジ、クロジ

今回最終的に識別を控えた種類
オオハム類(乗船中の個体で自信がないので私は判断を控えることにしました)
中型シギ類(航路にて群れを確認。オグロシギかオオソリハシシギの可能性が高い)
小型シギ(島内で夕方に飛翔していた個体)

歩行距離
4/30 15.0km
5/1 15.2km
5/2 19.6km
5/3 21.8km
5/4 14.0km
5/5 13.5km

よく歩いたと思います…

オオルリ Blue and White Flycatcher

 オオルリ Blue and White Flycatcher(Closer)

アマツバメ White-rumped swift

キビタキ Narcissus Flycatcher

I stayed in the Isle of Tobishima where is popular place for watching for migrating birds, from 1st May to 5th. I could meet about 90 species.


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